1. HOME
  2. 信楽の魅力
  3. ブログ
  4. 信楽焼窯元「蓮月」の継承と挑戦|伝統工芸のこれから

信楽焼窯元「蓮月」の継承と挑戦|伝統工芸のこれから

伝統工芸にとっての「継承」という課題

日本各地の伝統工芸は、今、大きな転換点に立たされている。
生活様式の変化や大量生産品の普及により、器が日常から遠ざかり、窯元の数も年々減少してきた。信楽焼も例外ではなく、かつて全国有数の生産量を誇った産地は、厳しい環境に置かれている。

その中で重要になるのが「継承」である。ただ技術を守るだけではなく、時代に応じた形で価値を更新し続けることが求められている。

信楽焼窯元「蓮月」の系譜

信楽焼窯元「蓮月」は、江戸後期に初代・谷井直方が築いた窯を起点として、代々受け継がれてきた。直方は国学者に学び、和歌や文学に親しんだ人物であり、器づくりに思想を持ち込んだ作り手だった。

その精神は後代にも受け継がれ、五代目・谷井由靖の代に屋号「蓮月」として形を整える。文学的背景を大切にしながら、信楽焼の素朴さと品格を両立させる器づくりが、この時代に確立された。

発信と販売の再設計

現代において、器は黙っていて売れるものではない。背景や物語がなければ、選ばれにくい時代になった。蓮月では、Instagramを中心とした情報発信や、文章によるストーリーの可視化に力を入れている。

どんな土を使い、どんな工程を経て焼かれているのか。なぜこの形なのか。そうした問いに丁寧に言葉で答えることで、器と使い手との距離を縮める試みである。これは単なる販促ではなく、継承のための手段でもある。

伝統は「守る」ものではなく「続ける」もの

伝統工芸という言葉には、「変えてはいけないもの」という印象がつきまとう。しかし実際には、時代ごとの生活に合わせて姿を変えてきたからこそ、今日まで続いてきた。

信楽焼窯元「蓮月」もまた、形や用途は変わっても、「日常に寄り添う器をつくる」という核は変わらない。その思想がある限り、伝統は過去のものではなく、現在進行形の営みとして息づき続ける。

次の時代へ

我々の役割は、完成形をつくることではない。次の世代が「引き受けたい」と思える状態を残すことだ。器を通じて、人の暮らしと心をつなぐ。その営みを、これからの時代にどう橋渡しするか。

信楽焼窯元「蓮月」は、静かに、しかし確実に、次の一歩を踏み出している。

蓮月のGoogleマップはこちら
https://maps.app.goo.gl/kdcyUxd9Vyk4Npwv7?g_st=ipc

蓮月のインスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/shigaraki_rengetsu?igsh=eHBhcm8xNHB1eTY5&utm_source=qr

蓮月のオンラインショップ(BASE)はこちら
https://rengetsu.theshop.jp/

蓮月のホームページへ戻る
https://rengetsu.co.jp/