No.6 秋の愛宕山・陶器神社
信楽の町中に、たおやかな姿を見せる愛宕山。
手軽なハイキングコースとして町民の憩いの場所になっていて、秋の紅葉の頃は大変美しい色づいた景色を愉しませてくれます。
山頂には「迦具土神」と「火野の神」天日鉾命を祀る陶器神社があり、 愛宕神社は別名「陶器神社」とも呼ばれ、陶器の鳥居や狛犬などが信楽ならではの風情を醸し出しています。
毎年一回行われる「火祭り泰納祭」は、愛宕山の辺りに集まる約1000本の松明がまるで川の流れのように幻想的な火の祭典として、 今も尚、人々に灯りを灯してくれています。(2008年11月11日撮影)
『愛宕山山頂に祭祀する愛宕神社が1200年の伝統を誇る信楽焼の生産と不可分の関係にあり、それは。毎年7月に山頂の愛宕神社に松明を奉納する尊厳にして古式床しい神事が古くから行われており、また東京の有名な芝愛宕神社は、徳川家康が慶長八年に幕命によって、この信楽の愛宕神社の分霊を江戸に移し参らせたものであることと多くの歴史学者の肯定している処であります。
陶都信楽の中心点ともいうべき愛宕山頂の陶器神社は、その御祭神を火の守護神「愛宕観現」と、土を司り給う「加具土師」及び焼き物を始めとする当地方文化の祖「天日鉾命」を祭祀し、遠く我々の祖先より祀り継がれて来た。
正しく我が陶器産業守護の神様であります』陶器神社奉賛会より引用